3/8(土)
すごい長くなりそうです・・・・。
今日は、1月7日私のお誕生日に亡くなった、ひろくんの仏壇に手を合わせにいってきました。
あの悲しい出来事から、もう2ヶ月も経ってしまったんだ・・・。という気持ちと
ホントはただの悪夢だったんじゃないかと信じたくない気持ちで、母と一緒に彼の家へいきました。
ひろくんとは、小学校からの同級生で母同士が友達でした。
私は本人とは高校も違ったし、卒業して何度か遊んだことはあったけど、疎遠になっていました。
彼の母と私は親しくしていたこともあり、彼の話はいろいろ聞いていました。
ちょうどそのころ、彼のお父さんが肺癌を患って、闘病生活の上、亡くなられました。
母から病状や経過は聞いていたものの、おばちゃんはとっても明るい人で、
おじちゃんの話もあっけらかんと話すんです。
それがとっても痛々しかったのを覚えています。
そんな辛いことがあったばかりなのに、今度はひろくんが脳腫瘍になってしまいました・・・
それも母から聞かされてはいたけど、私は悪性の脳腫瘍だなんて思いもしませんでした。
「脳に腫瘍ができて倒れたんだって。」
「手術も無事成功して、リハビリしてるんだって」
「いまね。岩国に戻ってきて、お寿司屋で働いてるんだよ」
母から徐々によくなっていくひろくんの様子を聞かされて安心しきっていました。
やっぱり、私たちの年では「癌」って身近じゃないんです。
そんな病気なるはずないって思っていました・・・。
次に話を聞かされたときは
「ひろくん、あと余命1ヶ月なんだって・・・」
「脊髄に転移しちゃったんだって・・・・」
「ひろくん、食欲はあってメロン好きみたいだから、お母さんとゆきの連名でメロンおくっておくね」
私はショックのあまり、泣き続けました。
そして、何かできることはないか・・・・。そう思ったとき、ふと神の手を持つという脳腫瘍の権威「福島先生」のことが頭をよぎりました。
ひろくんは、ちゃんといい先生に診てもらったんだろうか・・・。
余命1ヶ月と言われてて、別の病院で診てもらったら治ったって聞いたことある。
まだ回りの人達があきらめちゃいけないんじゃないか・・・。
ひろくんはきっとまだ生きたいはず・・・。
そう思って、ネットで福島先生のことを調べまくりました。
すると、千葉のほうに、福島先生の病院ができたというのを見つけました。
私は勇気を出しておばちゃんに電話してみました。
おばちゃんの声を聞いた瞬間、私は涙があふれてきて言葉がでませんでした。
「おばちゃん・・・。ひろくんはどこの病院で診てもらったの・・・?」
「脳腫瘍の権威って言われてる福島先生に診てもらってみよ・・・」
「まだあきらめないで・・・」
そう言うのが精一杯でした。
でも返ってきた言葉は、とても悲しいものでした。
「もうね。福島先生に最初のときカルテ診てもらったんだよ。」
「いまは、もう脊髄に転移しちゃってて、脳外科の手を離れちゃったんだよ・・・・」
「もうね。できることは全部やったんだよ。」
「それで、ひろが動けなくなる前に、大阪の病院から家に連れて帰ったんだよ。」
何もいえませんでした。
そうだよね。おばちゃんが簡単にあきらめたりするはずなかった。
家族なんだもん・・・。私たちなんかが心配するよりずっとずっと大切な宝物だもん・・・。
私は、
「おばちゃん、あたし年末に帰るから。そんときひろくんに会いに行くから、がんばって。って伝えて」
そういって電話を切りました。
それから1日たりとも彼のことを考えなかった日はありません。
「だいじょうぶかな・・・」「ご飯たべてるかな・・・・」
「急に癌消えてたりしないかな・・・」
そして年末。
まだリハビリに行ったりしている彼の話を聞いて、安心した私は母に
いつ会いに行ったらいいのか電話をしてもらいました。
でも・・・・
「ひろは、きっと会ったらショック受けるから、会わないほうがいいって・・・」
「もう昔の面影ないから・・・」という答えでした。
私は彼の気持ちを何も考えてなかったのかもしれない。
久しぶりに会う私に弱いところなんて見せたくない。同情されたくない。
私が親友だったら、きっと会いたかっただろう。でも私はそういう相手ではなかった。
お見舞いに行こう。というのは私が安心するために行きたかっただけなんだ・・・
ただただ、奇跡だけを祈っていました。
でも・・・・。
私が、岩国をあとにした、1月5日に彼は息を引き取ったそうです。
仏壇にはたくさんのお花や写真が飾ってありました。
料理学校でコックを目指していたときの写真や、浅草で父子でとった写真・・・。
お仏壇は、ひろくんがお父さんのために買った仏壇だったそうです。
そして、ひろくんがお父さんに手を合わせるために買った線香は、
ひろくんにあげることになってしまったとおばちゃんは泣いていました。
私は、仏壇に手をあわせても、遺影を見ても、やっぱりまだ信じられないんです。
元気だったひろくんと別れたまま、ずっと会ってないのですから・・・
ひろくん、もう天国でお父さんに会えたかな。